メガネ属性≠負け属性

アニメとか、ゲームとか、面白かったコンテンツについて言語化したい

Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterflyの感想を今更ながら書く

「とてもえっちだった」

ちょっと前に、FateHF2章を観に行った。

色んなものが物凄い圧で襲ってきた結果、小学生並みな語彙力になってしまった。

 

 

1章を観たときも、間や空気感で語ってくるこの映画が物凄いものだと感じたことを覚えている。3部作なのに1つの作品としての完成度が高くこの色んな問題を抱えた状態だけどこのラストでもありじゃないか?と感じるほどだった。

2章はそれまでの静かさとは真逆の作品だ。

 

このシーンなんて物悲しいんだ……

 

こんな温かいシーンがずっと続けばいいのに…

 

このシーン切ない、

熱い、恐ろしい、切ない、悲しい、切ない、熱い、切ない、辛い、切ない、えっちぃ、切ない、…?あっ!怖い怖い怖いうわあああああああああああああ…………

 

やっべ席から動けねえわ。そういえばまどマギwktkと観に行ったときもあいつ、席で口ぽっかり開けたまま固まってたな。おんなじじゃん

  

って感じになってた。

 冷静に振り返っても手に汗握る展開で目が離せなくないようなシーンもあれば、目を背けたくもなる凄惨なシーンもあったりシーンの強弱がころころ変化していて、この質量を2時間に収める力量の凄さを感じざるえない作品だった。

 

Fate/stay nightの面白さ、ここに至ってその一端に触れた

Fateの存在、型月というコンテンツについてはかなり前から知っていた。しかし、ここまで盛り上がる程の面白さをあまりちゃんと分かっていなかった。

ここで自分の型月の経歴を書いておくと、初めてTYPE-MOONについて知ったのは漫画版月姫だった。確か、中学時代の友達の家にあったのを読んだのをきっかけに物語の最後まで読みたいのを覚えていて、高校に入って気軽に借りに行けなくなって、自分で集め始めたと記憶している。

その過程で、Fateを知ってセイバールートを漫画で読んだ(これは絵があまり好きじゃなかったので立ち読みした)。

ほいで、その間にHFの終盤をちょこっと、件の友人に見せられて衝撃を受けたことを覚えている(今考えるとひどいネタバレだな)。

それから少し経ってFate/zeroのアニメがされるが、UBWもHFもちゃんと知らないのに観ても良いのか?と思ってこれはスルーした(この頃はネットの評判もあり、スクショちょろちょろは見たけど)。

その後、UBWのアニメ(ufo版)があってセイバールートは知っているし(だいぶ前の記憶だからうろ覚えだけど)、と思って視聴した。

Fateは何かの折に少し触れてきていて、HFについても、頭の中で補完しつつ何が起きるか多少想像がつくくらいの事前知識があった状態で今回の劇場版といった感じである。

派生作品も盛りだくさんになってきた中、自分はFateというコンテンツの面白さは聖杯戦争という戦うための舞台装置とサーヴァントの魅力によって支えられているのだと考えていた。

 

しかし、今回の映画を観てそれだけじゃなかったことに大きな驚きととも気づかされた。

まず、Fateのような物語に重きおいたエロゲーでのエロの扱いというのはコンビニ弁当のばらんくらいの存在であって、エロゲーだからとりあえずエロ描写を入れときましたみたいな、あってもなくてもなぁって程度の要素だと思っていた。

だから、そこは多少省いても問題なくない?と思っていたのだが、間違っていた、桜というキャラクターの境遇や歪さを描き切るために、年齢制限を掛けざるえなくなったのだ、欠けてはいけない重要な一つの要素だと言う事が分かった。

そして同時に、浮きがちなこの要素を物語にここまで不可欠なレベルで描いているこの作品の凄さに血の気が引くような感動を覚えた。

 

やっとFateという作品の魅力の一端に触れたような感じ、悶々とし、スクリーンに映し出された映像がいつまでも網膜に焼き付いている。

あーもう1度観に行こうかな。

行くか…?いや、もう一回行くんだろうなぁ…こう言ってるときは。