メガネ属性≠負け属性

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今が垂れ流すチャンスだと思ってQueenについて語る

映画ボヘミアン・ラプソディが去年の11月に公開され、Blu-ray発売日が今日だ。公開初日に定時直帰して観に行ってQueen熱が久しぶりに上がった。車の中でDoing All Rightを大音量で流して帰ったのはつい最近だと思っていたものだから、月日が流れるのは早いものである。

発売を機に何か思いのたけを書き殴りたいとは思うものの、ツイッターでもチロチロ書き殴ってきたから今更なにを語るのだという気もするし、書こうと思えばダラダラも書けてしまうから、どういう形式で記事にするかも悩みものである。悩んだ結果、曲単位アルバム単位で自由に、気の向くまま書いていこうと思う。

Bohemian Rhapsody 

まず、初めに映画の題名にもなったBohemian Rhapsodyについて語る。

Queenにハマった当初は知っている曲が入っているアルバムを家から漁って聴いていた(中学当時Queenにハマっていた母ありがとう。オーディオマニアの父ありがとう)。

そこから2,3のアルバムを聴いてからネットでDon't Stop Me NowのMVを何度も見て、少しライブ映像も見てみようかと思って探してみたらニコ動でライブエイドのBohemian Rhapsodyの映像が出てきてコメントで流れてくる歌詞に衝撃を受けた。綺麗なピアノの音に「ママ、人を殺してしまったよ」という歌詞が何事だ!?どういう曲なんだ!?と思い一気に引き込まれた。

そこから「Mada in Heaven」までのアルバムをある程度聴いた頃、Bohemian Rhapsodyのメイキング特集がNHKで放送され、なんだかこの曲が凄いもんなんだなと刷り込まれた。正直、自分の言葉で解釈する前にたくさんの情報で曲の凄いんだぞと刷り込まれたせいで、どう凄いのかちゃんとよくわかっていない気がする。

それでもこの曲の歌詞は好きだし(思いっきりママーって叫べるからバブみをあるし)、二転三転する構成が面白くて何度聴いても飽きない曲だ。ロックパートの自暴自棄のような内容からバラードパートの

nothing really matters to me

Any way the wind blows...

という突然達観したような歌詞が何とも言えず良いと思う。

Bohemian Rhapsody以外にも同じように曲調が何度も変化する曲として挙げられるものにThe March Of The Black QueenとかInnuendoがある。次はThe March Of The Black Queenについて語っていこう。

 

 The March Of The Black Queen

 この曲はセカンドアルバムの「QueenⅡ」に収録されている曲だ。Queen初期はアルバムを一つの作品としての出来を重視し、複雑で大仰な曲が多い。

それが顕著に表れているアルバムがこの「QueenⅡ」でこの曲だ。Queenファンの多くはこのアルバム大好きマンである。「QueenⅡ」はA面がWhite side、B面がBlack sideと呼ばれている(このアルバムはQueenの時代はレコードなんだと実感させてくれた)。 The March Of The Black QueenはBlack sideの4曲目にあるが、このBlack side初めの曲から最後の曲までで構成される多楽章のようなテンポで流れ込んできては、まるで一つのアトラクションのようにドキドキワクワクさせる。

Black sideは初めのOrge BattleからThe Fairy Feller's Master-Strokeと緊張感のある曲が続いて、Nevermoreで短いが緊張を解くような綺麗な曲に移る。一度、緊張を解いてから6分ものフレディのブラックファンタジーの大作The March Of The Black Queenが訪れる。もう大概わけがわからない。曲の境目もこれが一個の曲であることもよくわからない。そうして圧倒されるうちに次のFunny How Loveは終わってしまって。ドライブに行きたくなるような軽快な曲のSeven Seas Of RyheでBlack sideは締めくくられる。

We Will Rock Youの後はWe Are The Championsだし、Lily Of The Valleyの前にはFlick Of The Wristがあってほしい。元々はレコードであったことも思いを馳せて、アルバムを通して曲を聴きたい。それを特に強く思うのは「QueenⅡ」は一連の流れを体験して、その中でThe March Of The Black Queenという曲を聴いてみてほしいからである。

余談だが、米澤穂信の「愚者のエンドロール」では軽音部がこのThe March Of The Queenを弾いているのが廊下から聞こえてくる描写があって、いやいや、こんな複雑な曲をよく弾くなと思ってニヤッとした。

 

一回ではどこから書けばいいかわからんので、こんな感じ満足するところまで分けて書いていこうと思う。次はSpread Your Wingsやバンドメンバーそれぞれの曲について書きたいと思っている。書くのは気分が向いたら。 

 

Queen II

Queen II

 
愚者のエンドロール (角川文庫)

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