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空の青さを知る人よ。聖地巡礼(秩父旅行記)

空の青さを知る人よ。にドはまりしたので
11月2.3日に秩父聖地巡礼しに行ってきました。
ちなみに作中のクライマックスが2019年11月2日で、11月3日が音楽フェスティバルの日です。次の週に京都行く予定があるのに、わざわざ秩父に行ったのは作中時間に合わせたのもあります。勢いでぽーんと秩父旅行でしたが、ふとしたところでに作品の匂いを感じるいい町でした。

出発→秩父

行きは高速を使わずに下道だけで秩父に向かいました。盆地であることが作中で意味を持っていたので、下道のほうが盆地を感じられるんじゃないか、と思い下道で行くことにしました。実際に楽しく峠道をブンブン運転して秩父に入ってみると遠景四方が山に囲まれていて、閉じた空間に来たなぁ…と感じました。
それに、県境を越えて群馬に入ると先週よりも紅葉が深まっている中を走ることができたのは良かったです。

和銅遺跡

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和銅遺跡
はじめは和銅遺跡に行きました。
作中では秩父に招かれた大物演歌歌手、新渡戸団吉が訪れてて写真でチラッと出てきます。
こじんまりした駐車場の割に人が来ていて、すぐには停められませんでした。少し待って車から降りて、数分歩くと写真の場所につきます。
自分の身長の2.5倍くらいあって想像以上に大きかったです。
ぽつねんと像が鎮座していて大きさに驚いたような、肩透かしを食らったようななんとも言えない印象ですね。

昼食

ひと通り写真を撮って車に戻ると昼過ぎでお腹も減ってきたので、和銅遺跡をあとにして秩父の中心に昼食を食べに行きました。
向かう途中、地名に阿保とか相生とか空青のキャラクターの名字を発見しました。後で旅館で調べると金室、中村、大滝とかもちゃんとありました。
どれも秩父の地名から取ってたんですね。
この発見だけでも秩父に来たかいがあります。

秩父駅周辺散策

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セブンイレブン秩父宮側町店
作中で出てくるセブンイレブンです。
しんのすけが帰宅している高校生たちに自分たちを重ねたり、大滝がしんのすけに近寄ったりしてたシーンです。

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めんま
めんまみいつけた!そこかしこにたくさんいました。
めんま大量発生。
というか、みんなの願いが叶う場所ちちぶ…って秩父ガンダーラだったか…
このキャッチコピーを知っててガンダーラ使ったんだろうか、「空青」は秩父舞台ありきで作られてるから関係ありそうだよなぁ…

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秩父線沿線
これは秩父駅の近くです。
何回もみたわけじゃないけど、あの花で何度か使われたなって自然と分かりました。
秩父市街に入ってみて分かったけど、秩父は大きな道が少なくて全体的に道が狭いので車で回るのは少し難しいです。

秩父ミューズパーク

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秩父ミューズパーク
秩父ミューズパークは市街から少し離れたところ、だいたい車で15分くらいです。
小高い丘にあって、車がないとバスじゃないといけないような場所でした。
ここに来るまでに思ったんですが秩父、結構ジムニー多いですね。道も小さくて急な坂も多いから、雪降ると除雪もしづらいからなのかな?
秩父ミューズパークは、音楽堂をはじめとして文化系施設がたくさんあって綺麗に整ってて、活気がありました。
行った日は写真のようにイチョウの並木がちょうどいい感じに色づいていて、某大学の〇条門を思い出しました(とくに銀杏のにおいが臭くて…)
他にも、レンタサイクルとか列車とかで移動できるみたいです。写真映えするところも多くて楽しい。秩父凄い。

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展望台のモニュメント(旅立ちの丘から)
あの例の金のモニュメントを撮りに行くために、まず最初に旅立ちの丘に行きました。展望台らしきところに立つと作中のと同じ風景が目の前に広がります。
モニュメントはこのミューズパーク内にあるらしいですが、台風19号の土砂崩れもあって今回はそこまで行けませんでした。
あのモニュメント、小高い丘の上にあって市街から何度も見かけました。もしかしたら、市民にとっては旧秩父橋よりもこっちの方が町の風景として馴染みが深いのかもしれませんね。

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音楽堂
お堂と並ぶ、主な舞台の音楽堂です。車止めたところから歩くと裏手から回ってきたのですが、すぐに例の階段の場所が分かりました。ここだ、ここしかない。と。
しんのすけがギターもって弾いてる姿が目に浮かぶんですもの。
一回目通りかかると、女子大生のような3人組が「しんのがどうのこうの」とはしゃいでいました。写真を撮りたい自分は、場所だけ確認したらササっとその場を退散してミューズパークを散策しました。
ぐるっと回って戻ってくると、自分と同じくらいの男性が熱心に写真を撮っていました。写真に人を入れたくないのでそこら辺をぷらぷらして、人がいなくなるのを待ちます。
階段近くの広場で3人くらい楽器練習をしてる人たちがいて、何度も同じ場所行き来している不審者に思われたかもしれませんが気にしません。
そうして、ようやく人がいなくなったタイミングを見計らって写真を撮ります。
まずは、全体をパシャリ、
作中のカットを意識してパシャリ、
遠くで見ていたあおいの視点を再現してパシャリ。
そうそう階段の隅のコケをアップにしたカットも一瞬入ったな。パシャリ。

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音楽ホール
物語の後で、音楽フェスティバルで新渡戸団吉のライブをしたであろう音楽ホールです。会場準備のシーンで少しでました。
こういう地元のヒーローショーやってそうな雰囲気良いですね。一枚目の写真は手前と奥で仮面ライダーが二人対峙してそうな雰囲気があります。

浦山ダム

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浦山ダム
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浦山ダムから
浦山ダムです。ここからみる秩父の街並みも作中のしんのとあおいが飛ぶシーンで一瞬使われたりしました。
と、そういう理由で訪れた浦山ダムですが、特撮の収録でも結構使われてたみたいですね。
不勉強でしたが、思いがけない幸運に気分が高揚します。
グーグル先生のナビだと土砂の影響で行けないかもと言われましたが、難なくつきました。
高所恐怖症なので足がすくみあがり、ヒィっとなりましたが、怖いもの見たさで行きたくなっちゃう性分なんです。

旅館(だいます)

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だいます 部屋
そろそろ日も落ち始めたので、旅館に向かいました。
秩父駅から歩いて10分程度のところにある「だいます」という旅館です。
一つ上のクラスの部屋が空いていたと言って変えてくれました。感謝。
基本的にビジホしか泊まらないので、一人でこんな綺麗な部屋に泊まれることに慣れなくてドキドキしました。

夜散歩(西武秩父駅)

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夜散歩
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西武秩父駅
旅館で荷物置いて夕飯を食べる場所を探します。探すついでにぶらぶら夜の散歩もしようと思いました。
向かった先は西武秩父駅です。新渡戸団吉を出迎えところですね。
東京からだとこの駅が秩父の窓口になるみたいで、お土産屋などが充実していましたし外観も整っています。

夕食(ホルモン焼き:秩父ホルモン酒場

軽く散歩したら夕食の時間です。
秩父はホルモン焼きが名物らしいので夕飯はホルモンに決めていました。
作中でもホルモン焼き食べるシーンあるしね。
とは言っても流石にホルモン焼きに一人でくる輩は自分だけでした。
自分だって一人で入るの初めてだよ。ご飯と生モツ、トントロ、中ジョッキを頼みました。
お腹が減ってたんでたくさん食べるかなーと思ったけど、やっぱホルモンは脂たくさんですぐお腹いっぱいです。

そのまま帰って風呂入って寝る準備しても9時くらいでした。
いくら長距離ドライブしたといっても流石に寝るには早かったので「冴えカノ」の一巻を読んで寝ました。

朝散歩(旧秩父橋)

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途中で見つけた「あの花」のシャッター
次の日はチェックアウトの10時まで少し時間があったので旧秩父橋まで散歩しました。
近くに駐車場も見当たらなかったので、車で回るより歩いて行った方がいいかなと思ったので。
旅館から旧秩父橋に向かって少し歩くと、あの花の絵が書いたシャッターを見つけました。おそらく車で回るだけでは見つけられなかったのでラッキーです。
散歩すると、また町を少し違う見かたで見ることができるし、時間の流れがゆっくりしてる感じがするので楽しいです。

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秩父
歩いて30分くらいすると(思ったより遠かった)、旧秩父橋が見えてきました。
実は秩父に入るときに車で通ったけど、その時はさっと通っただけで写真撮る暇すらなかったからね、訪れたって感じがしないよね。
この日はここともう一つ巴川橋を回って帰ろうと思っていました。
というのも、一日目は着いてから少ししたらずっと曇ってて、この二つの橋は青空の下で写真を撮りたいと思ったから二日目に回しました。
実際に、二日目は快晴で「あの花」でも「空青」でもみたままの旧秩父橋を思ったように写真に収めることができました。

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上の写真はあおいを迎えに来たあおいがどこら辺に車止め呼んでたのかなと考えながら探したときの写真です。

秩父市歴史文化伝承館(市役所)

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チェックアウトしたらここにきました。あかねえの職場、秩父市役所です。
普通に入れる!空青のポスターも下がっている!

秩父観光情報館で自転車レンタル

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秩父観光情報館 館内
それから、巴川橋に行くのに、近くに良い感じの駐車場が見当たらなかったのでレンタサイクルを利用しました。
西武秩父駅の横にある秩父観光情報館で借りられます。確かに町の規模的にも自転車を使うのが丁度良さそうです。
建物の中には秩父三部作のグッズが飾ってある一角があったり、
自転車借りるとき、記入用紙の訪問目的欄には
□ビジネス□観光□アニメ□その他
と書いてあったり(聖地巡礼は観光じゃないのか…?)
アニメの聖地として地域が寄り添っている感じがしました。

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ちなみに、迷わずアニメにチェックを入れたらこんなパンフレットをもらいました。

巴川橋

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巴川橋
自転車に乗って巴川橋まで行くと、ちょうど日も高くなり始めた頃で気持ちいいの良い青空でした。
ここの橋が使われる一連のカットは題名である「空の青さを知る人よ」とリンクするところだったので、天気がいい時に撮れたのはとてもうれしかったです。
しかし、この写真多少レタッチが入ってるとはいえアニメの背景っぽくなって自分でもびっくりです。
これ写真ですからね、スクショじゃないよ
気持ち良く撮影を終えて戻ろうと振り返ると、前方と同じような山が遠景にあることに少し圧倒されました。
前後共に同じくらい山が存在感をはなって近くにいる感じ、一番盆地を感じた瞬間でした。
散歩のときも書きましたが、移動手段が違うと見えてくる景色が違って楽しいです。

羊山公園横瀬駅

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羊山公園
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横瀬駅
巴川橋から観光情報館まで往復で1時間くらいで、自転車を返すにはまだ早かったので、少し足を伸ばして羊山公園横瀬駅まで行きました。
羊山公園は町のすぐ近くにある小高い丘で町の風景を直ぐ近くで楽しめます。
横瀬駅は「ここさけ」の舞台となった高校の近くの駅で作中でも何回か登場します。
「ここさけ」観てた時は、もう少し距離があるのかなと思ってましたけど、思ったより秩父の中心から近かったです。

西武秩父駅で昼飯

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西武秩父駅 奥に行くと祭の湯
自転車を返したら昼前くらいになってお腹も減ってきたのでお昼を食べることにしました。
西武秩父駅の右奥には祭の湯という場所があり、フードコートもあるのでそこで豚味噌漬丼を注文して食べました。
団吉をお迎えするときにあおいが食べてた味噌ポテトもここにあります。
昼飯を食べたら、秩父錦という日本酒を買って帰りました。

阿佐美冷蔵 金崎本店

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秩父から帰る前に、途中でこのかき氷屋に寄りました。
新渡戸団吉が全メニュー制覇したところですね(もう原下してしまえって思うねのシーン)。
アールグレイシロップ&ミルクキャラメルとコーヒーを頼みました。
一つ1300~1500くらいで20種類くらいあるので全メニュー制覇は中々の所業です…
例によって、一人で来ている人はぱっと見、見当たりませんでした。
こういう大盛デザートはスプーンを入れるとぽろぽろこぼれていきどこから食べていいか分かりません。分かります?

帰り

かき氷を食べたら、観光したかった場所はあらかた行けたので帰ります。
帰りは下道で帰る気力がないので、高速で帰ることにしました。
下道で4時間半もかかった道も高速なら3時間弱で帰れる!素晴らしい!

後記

「空の青さを知る人よ。」は秩父ありきで物語が作られていて、脚本の岡田磨里さんが秩父に住んでいたころの自分を投影した部分もあったように感じました。なので、実際にその場所に行ってみて山に囲まれている感覚だとか街並みを見てみるのは作品を味わいかたの一つとても楽しかったです。
それと、何だかんだ大洗みたいに町が聖地巡礼を推進している場所に行った頃がなかったので、秩父に行ったのはそういった意味でも新鮮でした。