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ハクメイとミコチ -小さな世界の力強い息吹-

 マンガを原作としたアニメ「ハクメイとミコチ」は小さな小さなこびとの世界が描かれる。

 木の洞に居を構えて暮らすハクメイとミコチ
ハクメイはくせのある赤毛が特徴の活発な性格。包丁や風車、色んなものをなおす修理屋。ミコチは真っ直ぐな黒髪、インドアで理論派。保存食や日用品を作って街の商店に卸している。
2人を取り巻く世界は自然豊か。草花や果物、虫、鳥など普段見かける生き物たちも2人の視点を通して見るとスケールの違いがあり独特の世界観が広がっている。

デフォルメされたこびとたちの等身大

 本作は、まず日常の切り取り方、その細やかさが目を引く。葉っぱを集めてロープを通して簡易テントを立てたり、竹を切ってお風呂を作ったり、その1つ1つの工程をきちんと描くところに地に足についた生活が確かに存在する。また、仕事の日や休みの日、少し遠出をする日、ハレの日など。本作ではハクメイとミコチが暮らす時間を、断続的にだが余すことなく描いている。
 加えて、面白いのがハクメイとミコチが2人ともそれぞれ生業をもち生活を営んでいるところだ。デフォルメされた可愛い見た目に反して、個々のキャラクターに自立した逞しさがあり作品全体のリアリティラインが良い塩梅に高められている。
 これらによってハクメイのミコチ、デフォルメされたこびとたちの等身大の生活感が感じられる。絵本のような画から醸し出される生活感が本作を稀有な作品に仕立て上げているのだ。

ハクメイとミコチを取り巻く世界

 小さな小さなこびとの2人は外に出れば危険がたくさんある。しかし、危険がたくさんある世界の中で精一杯生きる2人に価値を見出すというが本作の主旨だというと見当外れであろう。こびとを描くことで、現実と切り離した世界であることが強調されるほかには、1人1人の力に限界があることが可視化されている。
 ハクメイとミコチは2人とも自立している、個々で生活する能力を持っているというのは先ほど書いたとおりだが、一方で、1人ではできないこと、人を頼って力を合わせればできることが、こびとという設定により分かりやすく示される。
 そのため、ハクメイとミコチは必然的に多く人や生き物と様々な関わりの中で生活している。様々な人と関わることは作品世界はより一層ディテールを与えてくれる。歌姫のコンジュや骨の研究に没頭するセン、ハクメイの仕事仲間のイワシダニ、ナライ、行きつけの飲み屋のマスターのマヤ、旅する写真家のミミなど。ハクメイとミコチは個性豊かな友人たちと繋がっている。
 そういった人たちとの繋がりを通して、小さな小さなこびとの世界はより生活感が増し息づいた世界となるのである。

今日の一枚

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親からアロマキャンドルをもらったからつけてみた。ワ-オシャレーナシャシンガトレタヨー