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話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選

「話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選」という企画あるというので、ブログ書いてるしせっかくなら、と思って参加しようと思います。ルールは以下の通り。

■「話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選」ルール
 ・2020年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
 ・1作品につき上限1話。
 ・順位は付けない。

BNA ビー・エヌ・エー #5『Greedy Bears』

まずは、この野球回。トリガー作品らしいケレンミの効いた豪快なアクションとメリハリのあるギャグが光る。ジャッキーが画面に登場したところからもう面白い。純粋に1つの話として突き抜けた面白さがあって何度観てもも飽きない。10作品、何を選ぼうかなと思ったときにすぐに決まった話数。

魔女の旅々 #3『花のように可憐な彼女』/『瓶詰めの幸せ』

秋アニメの問題作「魔女の旅々」の問題の話数。異様に自信家で難ありな性格なイレイナが何とも本作の妙な魅力を生み出している。主人公なのに問題を解決する気も無ければ積極的に関わろうともしない。なんとなく主人公は善性を持っているもんだって固定概念を持っていたんだなぁ。この作品を観てそんな気づきはあった。そんな型から外れたイレイナだから惹きつけられる、そのきっかけづくりとして大きなインパクトをもたらしたこの話。ある意味旅人らしいの無責任さで場を荒らして去っていくビターな話に期待しながらこの作品を観ていたのかもしれない。

映像研には手をだすな! #1『最強の世界!』

Bパート後半の浅草氏の語りに合わせてどんどんディテールが練られていく映像のワクワク感。これから始まる1クールに期待をさせてくれる1話。映像研の中では水崎氏の回とか、最終回とか見どころはたくさんあるけれど、数ある作品の中でも期待度が高まる1話として傑出しているのでこれを選出した。

ラブライブ!虹ヶ咲スクールアイドル同好会 #6『笑顔のカタチ(⸝⸝>▿<⸝⸝)』

見た目がイロモノ枠全開のアイドル天王寺璃奈の回。璃奈が抱えている不安を吐露した時の侑の返しの「ありがとう」とかね、ニジガクのこういうセリフ選びを間違えないところがとても好き。どの話もキャラの掘り下げが丁寧で外れがないけれど、この話の璃奈の気持ちへの寄り添い方がとても温かい。そして、何と言っても心掴まされたのはダンスシーンの作画パート。この時だけ璃奈の表情が柔らかくて感情的。そこで感情出してくるのはやられた。
ただね、ダンス衣装は断トツでダサいと思う。

ID:INVADED #6『CIRCLED 円環の世界』

人畜無害そうな顔して本堂町の異常さは最初の事件からチラッと見られていたけど、それがより顕著に描かれたのがこの話数。それだけでも衝撃的で見どころな話なのだが、何と言っても後半、本堂町が「ミズハノメ」のパイロットに任命された後の松岡さんとのやり取りが印象的。パイロットになる条件の種明かしがされ、いくつか腑に落ちることもあるのだけれども、それがまた謎を呼ぶミステリの醍醐味があって濃密な話数。この作品は何を描こうとしているのか全貌がすこしずつ明らかになってきて、作品にグッと引き込まれる。

放課後ていぼう日誌 #11『キス』

最終回の引きとして1話完結型の構成から外れる話数ではあるけど、陽渚の感情の動きと映像がとてもマッチしていて好きな話数。この話では陽渚はキスが釣れなくて気を落とすんだけど、その後にネットで釣り方を調べていくうちに、「あの釣り方を試してみたい」「明日が待ち遠しい」って気持ちがまた上がっていくのがとても好き。そうそう、趣味にはまっていく時ってこんな感じだよな~って釣りはやったことなくてもそのワクワクは共感できる。
日常系アニメを英語圏ではスライスオブライフと言うらしいけど、まさにこの話は日々に流れる感情の動きを切り取っているなあと感じた話。

空挺ドラゴンズ #9『炊き出しの釜煮と龍のカツレツ』

港町クオーン市のエピソードの最後を飾る話。町に大損害を与えた龍を退治した後、町総出での炊き出しが賑やかで楽しそうなところも良いだけど、何と言っても朝焼けの中でジローとカーチャの空のデートが良い。クオーンの街並みから徐々に遠ざかって広大な風景が朝日とともに現れていく情景の変化の綺麗で、ジローとカーチャのラブロマンスをより一層引き立ててくれる。とある飛空士の追憶とか飛空艇とラブロマンス的な話に弱いから、ストライクど真ん中だったよね。

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld #22『アリス』

原作の時から記者会見のシーンが好きすぎてな。フラクトライトという空想科学SF設定を使って何を描きたかって、こういう話を描きたかったんだろうなって思っている。ユイというボトムアップ型のAIに対して、ヒトの脳のつくりから作られたAI、アリス。プログラミングに支配されない、自由意志を持ったAIが現実世界に出てきたら…なんて、SAOはこういう近未来に夢想させてくれるところが好き。

波よ聞いてくれ #12『あなたに届けたい』

この作品も1話と最終回どっちを選ぶか迷ったけど、舞台の色が強いアニメだから最終回の方がより舞台とテーマ「ラジオ」がマッチして特別な話になったのでこれを選出した。
少し前まで住んでいた地域で起きた災害、少し時期がズレれば当事者になりえたかもしれない災害、が描かれていて、当事者じゃないなりにもこの話を観たときに色んなことを思ってしまって、ただ視聴して、はい終わりとはできないものがあった。現実(私情)とフィクションが重なって特別になった話数その1。

ヒーリングっど♥プリキュア #10『緊急お手当て!メガビョーゲンがいっぱい!?』

上の「波よ聞いてくれ」は意識的に仕組まれた現実とのリンクだけど、こっちは奇しくもそうなってしまったという話数。コロナの感染拡大してきて医療崩壊が叫ばれ始めて、3週間後にはプリキュアもおさらいセレクションという名の再放送が始まって…数年経ってからこの話を観るたびにそういうことを思い出すんだろうな、と。フィクションとは言え良くも悪くも現実と干渉しあって、時に制作者の意図から離れて、ひとつの作品になっていくんだよなぁ

雑感

選ぶにあたって何を基準にしようか迷ったりもして、幅を持たせたりしたいなと思ったりしてこういう結果になりました。やっぱりテレビアニメってところで選ぶとその作品を最後まで観続けようって思う契機になった話とか、作品全体で物語を俯瞰した時に緩急をつけた話とかが印象深くて惹きつけられるなって

今日の一枚

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選出はしなかったけど、ダンスシーンとしてはVIVID WORLDが好きすぎて買ってしまいましたよね。