メガネ属性≠負け属性

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2020年アニメ感想まとめ 劇場版編

今年は20本でした。
コロナで延期したものあったり、「泣きたい私は猫をかぶる」のようにネトフリ配信になってしまったものもあるけれど、リバイバル上映として観に行ったのは「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」、4Kリマスターとして「AKIRA」と生まれる前の作品を劇場のスクリーンで鑑賞できたのは僥倖だった。

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:勧めてもいい
テレビシリーズの9話と繋げることで、ヴァイオレットの物語が未来に繋がっていくまとめかたが良かった。
やっぱり京アニの絵はきれい、スクリーンで観るとより一層きれいだったよ。日が落ちていく時間経過のグラデーションだけでスクリーンで観る価値がある。本放送時は物語が自分の好みとズレていて、途中でため込んじゃったまんまになっていたけど、ネトフリで観ておいて良かった。時間を置くことで作品の観方も変わって楽しめたしね。

wanwanfever.hatenablog.jp

海辺のエトランゼ

 もう一度観たいか:一度観れば十分
 人に勧められるか:勧めてもいいが人を選ぶ
海辺のシェアハウスに住む二人男の恋愛物語。がっつりBL作品なので好き嫌い分かれる。
いくつかの短編を繋いでいるせいで二人の感情線が変に戻ったりしているのが残念な所。ここが上手くひとつ繋がっていればひとつの映画として面白くみれただろうに。
最後のHシーンはストーリー重視のエロゲーみたいで蛇足感ある。

えんとつ町のプペル

 もう一度観たいか:一度観れば十分
 人に勧められるか:勧めるほどじゃない
海獣の子供」のStudio4℃制作だけあって、CGアニメーションで絵本の世界観を見事に表現している。映像はとても素晴らしいし、テーマも分かるけど…という感じ。一番つらかったのは、キャラクターの魅力のなさ。使い古された昭和のテンプレキャラから抜け出せていないような感じ。キャラクターが一番立っているなあと感じたのはオリラジ藤森のキャラ。共感しやすいのはお母さんという感じ。そんで一番やべーのは昭和の価値観丸出しのお父さん。
物語的にうーんって感じたのは、プペルの出自が明らかになった以降で、プペルの物語上の存在意義が弱いところ。C-3POくらいの立ち位置しかなくてカタルシスが足りないなって。

思い、思われ、ふり、ふられ

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:勧めたい
少女漫画原作の4人の男女が織りなす恋愛ドラマ。少女漫画とアニメって相性良いよな、と密かに思っていたけど、これもやはり相性が良い作品だった。友情と恋愛のバランスが良い具合に保たれていてとても素直な物語なのがまず良かった。それと作中2回ある告白シーンはどちらも映像の盛り上げ方がうまーく物語にマッチしていて良い映画を観たなあという印象が大きい。
少女漫画原作らしさに溢れていて、かつ素直なよい作品なのでもっと話題になってほしかったなあ。公開日被っているのが「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」というのが一つ厳しかったところだったのだろうけど。

音楽

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:人を選ぶが勧めたい
ドラムンベースだけで音楽を始める不良の3人を描いた作品。曲を演奏するわけでもなく、ただ楽器を鳴らす快感、小難しいこと抜きにした根源的な快楽、情動で動く3人をロトスコープで表現されていてとてもここ良いアニメーション。動くことそのもの、音が鳴ることそのものが面白いアニメーションなので気になったらぜひ観て欲しい作品。

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME

 もう一度観たいか:一度観れば十分
 人に勧められるか:勧めてもいい
うおお!或人くんとイズのダブル変身!めっちゃ燃えるううう!!!
そうじゃん!イズが非戦闘員だったのが足を引っ張っていたシーンたくさんあったじゃん!それ正解じゃん!ってなった。それとゼロワンのメインキャスト魅力はこんなにもあったんだ、フィルムに出てるだけで楽しい気分になるよって気づきがあった

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:勧めるも何もいまさら感
語る必要があるのか世紀の大ヒット映画。興行収入はどこまで伸ばすのかが次の興味どころ。
これからのアニメ展開も、ラストまでufoが素晴らしい作品を作り上げてくれるだろうという期待しかない。楽しみ。

ジョゼと虎と魚たち

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:勧めてもいい
画面設計ってあまり聞きなれない役職があるだけあって、ひとつひとつシーンがシネスコの比率を意識された映像になっていて印象的な作品に仕上がっていた。純愛映画としてみても良い物語。一方で、身体障害者を扱った作品と見ると少し誠実さに欠けるのが残念。不理解を招きやすいトピックを扱っているのにそれはちょっとなあと思わざるを得ない。

劇場版SHIROBAKO

 もう一度観たいか:観返したい
 人に勧められるか:勧めたい
暗い話題から入っていてテレビシリーズほどエンタメに寄っていなくてビターな面もあるけれど、そんな中でも足掻いている宮森たちの姿にはエネルギーをもらえる。3,4?回くらい観に行ったけど、時折元気をもらいたくて観たくなる作品。

ソニック・ザ・ムービー

 もう一度観たいか:一度観れば十分
 人に勧められるか:勧めてもいい
ドクター・ロボトニックが名悪役すぎる。最高にイカれてて最高に面白い。

デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆

 もう一度観たいか:一度観れば十分
 人に勧められるか:勧めるほどじゃない
Triよりはまし。ましなだけ。

どうにかなる日々

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:人を選ぶが勧めたい
ありふれた日々の中にある性愛を淡々と、それはもうほんと淡々と描いた作品。
何でもないような顔してこんな作品が当たり前に劇場で上映されているのが良いなあと思った次第です。

泣きたい私は猫を被る

 もう一度観たいか:一度観れば十分
 人に勧められるか:勧めるほどじゃない
佐藤順一監督どちらもひとり監督ではないけれど今年は2作品も監督してるんだよな。
劇場作品らしい映像のカタルシスで物語の落としどころをうやむやにしちゃった感が凄い。残念。このクライマックスの舞台、猫島の美術が良いのも、また頭が痛い。
ムゲの家庭に焦点を当てれば面白く物語転がせたんじゃね?って思わずにはいられない。

BRUN THE WITCH

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:勧めたい
これは続きやるんですかね。やってほしいですね。お願いします久保帯人先生。
衣装とか、ロンドン舞台とかおしゃれな作品だな―って観てたら久保帯人先生だったというオチ。
メイン二人のキャラデザや、掛け合いも良くて動いているのを見るだけで幸せになる作品。楽しみにNext Seasonを待ちたいと思います。

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song

 もう一度観たいか:観返したい
 人に勧められるか:勧めてもいいが人を選ぶ
桜ルートの3部作、有終の美を飾った作品。3作追ってきて、どれもそれぞれ別の味わいがあって劇場を出た時の感想が三者三様だったのがこの作品の面白かったところ。
プレイ時間を考えるとどうしても躊躇してしまうけど、原作をプレイしてより深く理解したいとも思った。

映画 プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:勧めてもいいが人を選ぶ
こういう前作、前々作のプリキュア出てくる同窓会作品は、その時にはちゃんと理解できなかったキャラクターの魅力を再認識できるところ。今作では星名ひかるの魅力を強く感じた。
こういった同窓会作品で、廃校の学校を使って次の世代に移っていくこと、を描いていたのもこの作品の白眉ではないでしょうか。

劇場版ポケットモンスター ココ

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:勧めてもいい
最近はタケシとかと一緒に冒険しているんじゃないですね(うらしま気分)。まあ、それのおかげもあって軸がココととーちゃんザルードに焦点を当たっている物語になっていて良い作品だった。
ところでクライマックスで感動的なBGMの中、ザルード達に次々パスされるピカチュウラグビーボールみたいでちょっと笑ってしまいましたね。

魔女見習いをさがして

 もう一度観たいか:観返す、多分BD買う
 人に勧められるか:人を選ぶが勧めたい
不思議な作品。どれみ達が出てこないのに、ちゃんとおジャ魔女というかニチアサだった。
それにリアリティラインも妙なバランスをついてきて、どうしてちゃんとこの作品が面白く成り立つのだろうって凄い不思議。色んなスパイスが良い具合に作用して、傑出した物語が出来上がっているので色んな人に観て欲しい。素直にそう思える作品だった。

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劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-

 もう一度観たいか:一度観れば十分
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どうしようもなく純粋な好奇心からくる悪は魅力的な悪役。まさかこんな可愛い子が酷い目に遭うわけないでしょ~ってキャラが酷い目に遭っちゃうのがメイドインアビスだよな~あくしゅみ~
個人的には白熱した戦闘シーンにやられた子のモノローグが入り過ぎると萎える

羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜

 もう一度観たいか:機会があれば観返したい
 人に勧められるか:人を選ぶが勧めたい
シャオヘイ、フーシー、ムゲンの3人のキャラクターが活き活きとしていた。
中盤のシャオヘイとムゲンの二人道中が小気味いいギャグテンポで好き。
海外産アニメは最近いろいろと話題に登るようになってきているからもっと観たいんだけどねえ。近くであまりやっていないのが残念だなあ。


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