2024年 アニメ感想まとめ 夏アニメ
前クールに引き続き、本好きの下剋上にハマり過ぎてて全然アニメ見れてないけど感想をまとめるぞ!
なんとか10月中には書き終える
- ATRI -My Dear Moments-
- 異世界失格
- 義妹生活
- SHY 東京奪還編
- 小市民シリーズ
- 先輩はおとこのこ
- ダンジョンの中のひと
- 天穂のサクナヒメ
- 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
- 菜なれ花なれ
- 2.5次元の誘惑
- 逃げ上手の若君
- 負けヒロインが多すぎる!
- 真夜中ぱんチ
ATRI -My Dear Moments-
- お気に入りエピソード:Log7 『ロボ子・ザ・デート』
海面上昇により、沈んだ世界でロボットの少女と出会った夏の物語!あの頃の泣きゲーの雰囲気~!ノスタルジーな雰囲気で加点です。
ノベルゲームってどれだけヒロインに関心を抱かせるかが大事だと思うわけで、本作ではアトリに心があるのかという疑問が前半の軸になっていてアニメだけれども、ノベルゲームをプレイしているような気分で視聴感があって心地よかった。恋愛というより家族愛に近い親愛が育まれていく物語は眩しくも微笑ましくあり、じんわりと暖かい作品だった。アトリの「高性能ですから!」とかホイッスルを吹くのとか、原作での立ち絵が幻視できるほど何度も使われていてなんだか原作をプレイをしたくなった。
なのでつい先日買いました。後でプレイします。
アトリを人と同じように扱うかと、やっているのはチューリングテストのようなもので、一度は心があると思ったけどそれは相手が心地よく感じるようにシチュエーションに対して最適化した行動だったというのが分かり、何をもって心があるのか、心とは何なのかという疑問に行きつくのはほぼ規定路線。そこからどういうロジックでドラマを構築するのか期待していたんだけど、泣けるから心があるというのはちょっと陳腐というかロジックが弱い。心があれば泣くことがあるは真だろうけど、泣ければ心があるは偽じゃないですか?ここはもう少しドラマチック的な跳躍で納得させて欲しかった。水菜萌が言っていたように人間だって同じように人の顔色見て行動を決めるって言ってたし、夏生がアトリには心があるって言い切ることでそう扱うことにするって展開で良かったと思うんだよな。むしろ、泣く機能がないから泣けない、けど心はあるんだって言い切った方がヒューマノイドという属性が際立ってて絵にもなりそうだし。
異世界失格
- お気に入りエピソード:特になし
どう見ても太宰だけど、先生は先生。実際の人物とは関係のないフィクション。
異世界転生者がたくさんきたけど、強すぎて異世界で横暴を振るい始めたという異世界転生のおやくそくを二回メタったような物語だった。
死にたがりで邪道な主人公なので、自分から動かない。それでも先生を主軸に物語を展開させるためにどう作劇するのかという点でも見るのが面白い作品だった。
義妹生活
- お気に入りエピソード:第9話『義妹 と 日記』
両親の再婚で兄妹になったふたり、どちらも人付き合いは上手くなくてぎこちなさがとっつきづらさはある作品だったが、変化していく二人の距離を丁寧に描いていて面白かった。家の中のシーンは定点カメラのように同じ視点からの描いたカットが多用されていて、2人の感情を押し出し過ぎない他人事のようなドライ視点って感じで義理の兄妹という間柄が際立っていた。一方で、沙季の視点で語られるシーンはフィルムカメラの画面になり、一気に心のうちに入り込むような演出でそのコントラストが見事でした。
今期、演出が全体の色を支配する作品として小市民シリーズと肩を並べていた作品。小市民シリーズに関しては不満駄々洩れ感想なんだけど、あっちは原作を引き合いにしてうだうだ文句垂れているのに対してこっちは原作知らないけど楽しめたという感想は若干フェアじゃない気分もありつつも個人の感想なので。
見終わったからツイッターで原作の最新刊のカラー絵が流れてきたけど2人で混浴風呂に入ってて、アニメの終わりから関係が発展しすぎてて衝撃だった。ちょっと原作きになります。
SHY 東京奪還編
- お気に入りエピソード:第23話『お月様と.......』
ポッと出てきた忍者の曖とその妹の話が中心ではあったけど、闇落ちした妹をどう救いあげるのか、感情のせめぎ合いと他のアマラリルクとの介入もありで展開が2転3転してずっと全力疾走、息のつく暇のない2期だった。
その分クライマックスでシャイが歌う1期のOPを挿入歌として流すのはカタルシスがあった。
小市民シリーズ
原作からのファンで放送前はワクワクしてたけど難しい。原作ファン的には不満があるけれど、スイート・メモリーのラスト2話だけで見れば普通の1クール作品としては十分楽しめるものなのではないかと思う。
確かにあの2人の関係性にずっと焦点を当てて描くのはもともと原作もそういう話だから分からんでもないんだけど、それでもやっぱりミステリーの面白さをおざなりにし過ぎだろう。古典部シリーズが京アニによってトリックやロジックの組み立てを視覚的に面白くしていたからどうしても期待してしまっていたのはあるけれど、同じくラパントラックが去年やってた『アンデットガール・マーダーファルス』だって2話の現場検証のワクワク感はミステリーならではのものを描けてたわけだし。
米澤穂信原作の作品をやるんだったらミステリー小説を読んでいる面白さはもっと感じさせて欲しかった。
あと演出について、かなりガッツリ演出で雰囲気を出している作品なんだけど、イマイチ上手く機能しているようには感じなかったし自分が持っていた作品の雰囲気とは違った。ただ『スイート・メモリー』に関してはハマっていたいたし、アニメとしての小市民シリーズの色にはなっていた...かな?くらいには肯定的に捉えていたんだけどFebriの記事で変わった演出に挑戦したかった的な意味の発言をしててハァ?ってなった。いや、演出は物語あってのものであって欲しいわけで、特に原作付き作品では、そこの主従関係が崩さないでよ。そういう挑戦をしたいんだったらそれに見合った原作を持ってくるか、オリジナルでやってよ。場外で変に不信感が芽生えて、作品に対する感情がいまだに混線している。秋冬で逆転ホームランして手のひらクルクルさせてくれることは...あんまり期待してないけど期待してます。
先輩はおとこのこ
- お気に入りエピソード:第3話『さよならわたし』第12話『本当のぼく』
女の子の格好をしているまことと幼馴染の竜二、ひとつ下の後輩蒼井を入れた三角関係を描いた作品。まこと先輩の女の子の姿がめちゃ可愛い。ショタ路線の可愛さをもつ時行と今期の二大巨頭。
性自認の話かなと思ったけど、各キャラクター達の嗜好がボーダーレスな作品と捉えた方が見通しが良いように思う。人の嗜好は様々とは言えどうしても目から入ってくる情報は多くて、女の子の格好をしている人との接し方はどうしても印象に引っ張られてしまうのはあるよなぁって感触がリアリティあって歯がゆくなる描写が多かった。メインの3人が自分の感情、好きなものの気持ちを持て余してしながらも徐々に近づいていく関係が時に切なくも、応援したくなるような眩しい関係だった。学校や祖父など色んな人から受け入れられた実績を積み上げたまことが母親とも対峙して進展を迎えるラストは晴れ晴れとした最終回だった。物語の勢いに任せず、2人で買い物することで母親とのわだかまりが溶けていくという素朴な展開は実直さが感じられる手つきで良かった。劇場版もあるようで3人の今の絶妙なバランスで立て直した関係がまた揺れるのは必至なのでしんどそうな話になりそう。だけど楽しみ。
ダンジョンの中のひと
- お気に入りエピソード:特になし
ベルとクレイのほっこりしたやり取りが微笑ましい。1クールを終わってみればランガドさん含めて疑似家族のような関係性が心地よく毎週の楽しみだった。宝箱の配置や、雑魚敵の湧きなどダンジョンのいかにもゲーム的な要素を中の人が管理してダンジョンが経営しているという視点で物語を作るのがまず面白い。普段は見た目相応の可愛らしさがあるけど、ダンジョンの管理人としてのベルは圧倒的な力もあってクレイとは見ている視点が違いが存在の違いを感じるときもあったりもしてそのギャップも作品世界を楽しむフックになっていた。作中で何度か言及される先代のやり方に、ベルが踏襲しているところもあれば変えているところもあってそこにベルのダンジョンがどういう場であって欲しいというベルの想いが垣間見えたり。ゲームのデザイナーあるいはソシャゲ運営をダンジョン経営という形で物語に翻案した作品ともとれて、物語への落とし込みが上手い。
天穂のサクナヒメ
- お気に入りエピソード:第3話『田植組』
堅実なアニメ化でインディーゲームからの飛躍が凄い。サクナみたいなちょっと生意気で単純な感じの大空直美キャラ頑張っているの微笑ましい気分になって好き。サクナも序盤は小生意気なガキでだいぶ共感できないキャラクターなんだけど、一緒に派遣されてきた一般ピープルがあまりに役立たずで思わず同情してしまう。なんとかみんな一丸になって?田植えを行う3話。田植え唄の特殊EDが沁みる。
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
- お気に入りエピソード:第2話『幼馴染とは?』
絵がキレイ、というか原作イラストのニュアンスをほとんど維持したままキャラクターが動いてる感がすごい。学園ラブコメ、コテコテのツンデレ具合、というかほぼほぼデレてるアーリャさん可愛くていい。
ただ、ただねぇ…生徒会長選挙はだいぶ面白くない。生徒会長選挙、そこそこ見かけるけどどうでも良いんだよな...学園レベルでなんか政略戦やってるの茶番感しかないし...
かぐや様くらいじゃない?そこらへん上手くやってたの。あれは結果が作中でも見えているから勝ち負けじゃないところにエピソードの軸ができていたのが大きいので、やっぱり学園者で政略戦は相性が良くないよ。
普通はアーリャとのラブコメ対抗馬の位置に妹キャラを配置するのはすごく面白いし、周防有希自体が既にアーリャを喰いかねないユニークなキャラクターなので2期は前半のラブコメ展開にさっさと戻って欲しい。
菜なれ花なれ
- お気に入りエピソード:特になし
MyGO!!!!!と座組が似ているからそこそこ期待してたんだけど、もうひと声、ふた声足りない感じがP.Aでよくあるやつ。
学校の競技チア部と草の根的に応援活動をするPoMPoMsの両面から応援・チアを描くというのは面白い切り口だとは思う。ただどっちの側面も肯定的に描こうとするには学生のもつエネルギーは競技的側面に傾いてしまうような力学があって、PoMPoMsの活動は踏み台になってしまっているように見えるのがノイジー。競技チアは花だとしても、物語的には菜になってもらったほうが良かったんでないの?と思わなくはない。
2.5次元の誘惑
- お気に入りエピソード:特になし
ちょいエッチな着せ恋。プロでコスプレしてる753さんとか、カメコのモチベーションが理解できなくて中々入り込みずらいものがあった。カメコの気持ちが理解できないのは自分側にあるってわかっているから100歩譲っていいが、プロコスプレイヤーさんの方は、原作愛がベースに会って2次創作としてやっている主人公サイドと宣伝目的としてやってるプロとの隔たり感はどうしてもあって、753のモノローグが続けば続くほど共感から離れていく感触があった。753個人の感情曲線をなんとなくそういうものとして追ってむりやり咀嚼してた。そのぶん今の展開は高校の部活感が強くなって見やすい。
逃げ上手の若君
- お気に入りエピソード:第一回『5月22日』
時行がカワイイ。単純にアニメーションのクオリティが高くて満足度が高い。アニメでは『平家物語』に『犬王』、大河では『鎌倉殿の13人』や今やっている『光る君へ』等々。ここ数年、歴史ものの花形的な戦国や幕末以外の時代にスポットが当たっていて嬉しい。教科書的にしか知らない時代を改めて見つめ直すという楽しみもあるし、物語にして落とし込むと一人一人のキャラクターがその後どうなっていくのか知って面白い。この作品では、足利尊氏を筆頭に相手の武将たちが人の道を外れてる姿で襲い掛かってくる恐ろしさもあるけど、その人の特徴がパッと分かってネウロの作者らしさがある。始めから足利が勝つことが分かっている物語をどう決着つけるのか。時行たち逃若党の面々に既に肩入れしてしまっているので、結末が怖いんだけど、最後まで見たいという二つの気持ちに揺れる。
負けヒロインが多すぎる!
- お気に入りエピソード:第1話『プロ幼馴染八奈見杏菜の負けっぷり』第4話『負けヒロインを覗くとき、負けヒロインもまたあなたを覗いているのだ』第11話『結果責任についての話をしようか』第12話『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラのだろうか』
1話観た時の衝撃、ライティングの細やかさとかもう劇場版クオリティだよこれ。ガガガ文庫はひいき目にしてるレーベルだから発売当初から知ってたし、ずっとガガガが推してた作品だったけどここまでハイクオリティなTVアニメになるとはちょっと予想外。
映像のクオリティ、1クールできっちり3人のヒロインを魅力的に描く構成は言うまでもなく、加えて八奈見さんと小鞠ちゃんの個性的な喋り方も言及したい。特に八奈見さん、グイグイくる感じなんだけどいやらしくなくて愛嬌が出ているこのバランス。SNSでもショート動画がたくさん出回っているように、何度も聴きたくなるような魅力が醸成されているんだよな。マジでこの演技方針がどうやって決まっていったのか気になる。
真夜中ぱんチ
- お気に入りエピソード:第8話『参戦!TSUMA FES・極』第12話『The Last Live Stream』
動画配信を題材に物語に落とし込むのって難しい。歴史が浅い割りに幅が広くて、変化も早い。見ている動画の種類が違うとだいぶ毛色が変わっていてみんなが抱いているイメージが一つにまとまらないのよね。と思っていたから、真夜中ぱんチのアニメ企画が発表されたときもあまり期待していなかったんだけど、存外にするっと物語が入ってくる。
ラストに鬼ごっこを持ってくるのも好き。走る、追いかけるアニメーションってやっぱり映える。気分も盛り上がる。ドッキリ展開も読めていても胸がスッとなる。最終回み終えた後、もう少しまよぱんのメンツの日常を見ていたいと感じる名残惜しさがあった。
今日の一枚
