メガネ属性≠負け属性

アニメとか、ゲームとか、面白かったコンテンツについて言語化したい

ラノベ・小説

<小市民>シリーズ完結によせて -相対する日常の謎というジャンルについて-

2024年4月30日、創元推理文庫より『冬期限定ボンボンショコラ事件』が刊行された。短編集の『巴里マカロンの謎』が2020年に発売されたものの、『秋期限定栗きんとん事件』からおよそ15年の歳月が経っての刊行だ。

今更ながらの三体 感想 (ガッツリネタバレあります)

最近、色んな作品を読んだり観たりして、感動したりして作品に浸っている。それらの情動を何かレビューの形に落とし込んでいきたいとは思うものの、中々腰が上がらない。作品の切り口はそれなりに思いつく。それでも仔細を考えていくうちにまとまりがなくな…

『Iの悲劇』米澤穂信著 感想

※この記事は重大なネタバレを含みます 住む人のいなくなった集落「簑石」に人を呼び戻すプロジェクト、「Iターン支援推進プロジェクト」。そのプロジェクトに当たるのは、万願寺和邦、観山遊香、西野秀嗣の南はかま市「甦り課」の3人の公務員。物語は万願寺…

『プロペラオペラ:犬村小六著』 架空ファンタジー戦記ライトノベル紹介

「飛空士」シリーズ 全世界130万部突破!!! 「恋と空戦」の犬村小六帰還!!! 小学館 ガガガ文庫HP プロペラオペラ特設サイトより と大きなポップでガガガ文庫から刊行されているシリーズがこの『プロペラオペラ』である。本作は、「太平洋戦争」をモチー…

スーパーカブ -女子高生×趣味(?)-

家族もいない、これといった趣味もない。高校に通う女子高生の小熊はある日、破格の値段でホンダ・スーパーカブを手に入れ、何もなかった小熊の生活は少しづつ変化していく。 彩度の低い背景美術や、最小限にとどめられた劇伴、内向的な小熊の少ないセリフと…

飛び立つ君の背を見上げる -中川夏紀は「いい人」だったのか-

高校生のころ、特に理由はないが私は部活に所属していなかった。部活に所属していないのはクラスでも2,3人しかいなかったように思う。それに対して、どうとも思わなかったが、全員部活に入ることを強制される学校があるという話を聞いた時は驚いた。 しかし…

花咲くいろは~いつか咲く場所(1話時点レビュー)~

小説版「花咲くいろは~いつか咲く場所~」はぼんぼり祭りで願い札に「四十万スイになりたい」と書いた少女、松前緒花の7年後を描いた話だ。第1話ではホテル専門学校を卒業し社会人になった緒花が「喜翆荘」のある湯の鷺温泉に戻ってくるところまでを描かれ…

胸がきゅんきゅんするヒロインの資格(冴えカノヒロイン論)

ボーイ・ミーツ・ガールから始まり、ダブルヒロイン、ハーレムもの…1作品内にたくさんのヒロインを据えることで幅広いニーズに応えることができる。オタク業界において恋愛もののハーレム展開は作品自体の人気を獲得するための1つの戦略なのである。しかし、…

ちゃんと紹介記事として成り立つ記事を書きたい(新世界より)

ついこないだ、新世界よりのアニメを観終わった。原作からそこそこ評判は立っていて知ってはいたが、去年、機会が巡ってきたからようやく読んだという形である。めちゃめちゃ面白かったからアニメも映像として観てみたくなったというわけ。 アニメは観る前に…

弱キャラ友崎くんが面白い

「弱キャラ友崎くん」が7巻で一つ大きな物語の節目を向かえたので紹介したいと思う。 現在短編集1冊を含めて全8巻が刊行されていて(全8巻というと勧めるのは少し迷ってしまう微妙な巻数だと思う)、ガガガ文庫の推しっぷりが凄い。「やはり俺の青春ラブコメは…

ハル遠カラジを読んだ

病を患う軍用AIと自然の中で育ったじゃじゃ馬少女のお話 終末ものと言えば旅。旅と言えば終末ものと言うくらい(今思いついた)この二つは相性が良くたくさんの物語が描かれてきた。この「ハル遠カラジ」も人がほとんどいなくなってしまった世界でAIMDと呼ば…

ジャナ研の憂鬱な事件簿を読み終えて感想

新鋭作家が織りなす日常系ミステリー! と銘打って現れたライトノベル「ジャナ研の憂鬱な事件簿」が5巻をもって完結した。 おぉ!ラノベで日常の謎なのか!?買わなきゃ!と興奮したものだ。 どうもラノベではミステリというジャンルはあまり数がなく、日常…