病を患う軍用AIと自然の中で育ったじゃじゃ馬少女のお話
終末ものと言えば旅。旅と言えば終末ものと言うくらい(今思いついた)この二つは相性が良くたくさんの物語が描かれてきた。この「ハル遠カラジ」も人がほとんどいなくなってしまった世界でAIMDと呼ばれる病気をもつロボット「テスタ」と口の悪い野生児の少女「ハル」の旅を描くお話だ。
終末ものにおいて人との出会い、関わりは外せない。相手はこちらに害をなすものなのか、はたまたかけがえのない味方なのかというところから、新たな旅の目的をもたらしたり、道中を共にする仲間になったり、時にはあっけない別れまで、様々な物語を紡ぐ。終末ものは非情な現実が常に隣り合わせであることを当たり前に許容してくれるからこそ苦楽をともしてくれる仲間の存在を大きくしてくれる良さがある。
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