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響け!ユーフォニアム 第7回定期演奏会 参加レポート

先日、ユーフォニアム定期演奏会に行ってきた。
2/17(土)東京公演 夜の部の回の参加レポートを書いていきたい。

今回は昨年に公開された『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト』からの定期演奏会という事で、作中の「アンサンブルコンテスト校内予選」で演奏された曲を中心に演目が組まれていた。もちろん、作中を再現したアンサンブル編成。
ただ、劇中では演奏シーンはないので劇中のシーンを思い返しながら聴くという、いつものユーフォ定演の楽しみ方ができないのでパンフレット観た時は楽しめるか一抹の不安はあった。

しかし、そんな不安は始まった途端吹き飛んで行った。

と言うか、
生演奏を、
好きな作品と絡めて、
の時点でどんな曲でも大体楽しめるんだよ!

感想は色々あるけど、演奏順とか一切合切無視して語りたいところからとりとめもなく書いていく。

響け!ユーフォニアムを彩る主題歌

まず、ユーフォ定演の目玉の一つはTRUEさんの主題歌がある。
ウィンドオーケストラの演奏に乗せて伸び伸びと力強く歌い上げられる主題歌。

ユーフォを知らなくても楽しめる、生の良さを分かりやすく体感できる演目だ。
現に第4回に行けなくなったユーフォファンの友人の代打で一緒に行った友人もTRUEさんの歌声に興奮したのを覚えている。私は思わず「そうだろうそうだろう」と後方腕組み面をした。
今回は1期OP「DREAM SOLISTER」とアンコン編の主題歌「アンサンブル」の2曲が披露された。
シリーズ作品において1期のOPというのは、いつまでもその作品の顔のようなものとして位置しているように感じる。1期放送から約9年、TVシリーズ2作品、劇場版3作品(+劇場総集編2作品)も続く本作においてもそれは同様だ。正直、今回は「アンサンブル」のみだと思っていたから、めちゃめちゃ嬉しくてテンションが上がった。「アンサンブル」は劇場で一回しか聞いていないから曲の印象は薄かったが、TRUEさんのステージの左右を大きく使ったパフォーマンスに3階まで感情がウワッと迫ってきたのが印象に残っている。
シリーズの一番初めの曲と現行で最新の曲という事で、久美子たちが積み重ねた道筋が歌詞に表れていると黒沢ともよさんが語っており、この後にくる3期のOP「Recode」にも期待が高まった。

アンサンブル

今回の目玉といっていい「アンサンブル」。冒頭でも書いたように曲自体はほとんど知らず、楽しめるか不安はあった。
しかし、基本的に演奏会では過不足なく楽器が揃ったオーケストラ編成で演奏されることがほとんどなので、様々な編成で曲を聴けるということが面白い経験であった。例えば、「メヌエット」はコントラバスの2重奏と、楽器の数も少なく低音だけで奏でられる音楽は中々聴くことのないゆったりとした中に重みのある響きがあって面白い。
他にも、「革命家」はクラリネット4重奏で、先ほどとは違い音域の異なるクラリネットを使っているけど、やはり同じ種類の楽器だけで奏でられる音楽はまた独特の味があった。
そして、アンサンブル編の最後では久美子たちのグループ。管打8重奏による「フロント・ライン~青春の響き~」は唯一リズム隊も低音パートも揃っていて人数も多い編成で、音の厚みがあって安定感のある演奏になっていて、これまでの演目の流れでよりリズム隊の役割が引き立っていた。

あとは、1曲目に演奏された「フラワー・クラウン」。作中では部を卒業した先輩、南中カルテットのうち3人が加わった編成。
実際に演奏を聞いてみると現役の2人の楽器はサクソフォンファゴットで、ここに中川夏紀のユーフォも加わって低音の比重が多い編成だったんだなあという気づきがあった。メロディパートはトランペットとフルートが入れ替わるように担当しているんだけど、どこか楽しそうなフルートの音がとても素敵で目頭が熱くなってしまい、思ってた以上に希美のことが好きだったんだなあ...と気づかされた。実はアンサンブル編の曲では一番好き。

アンコール

TRUEさんの「アンサンブル」からアンコールで演奏された「宝島」、もう定期演奏会では定番の曲。
奏者の人たちがみんなが飛んだり、跳ねたり、回ったり、全力で楽しんでいる姿が印象的でこっちもつられて楽しくなっちゃうような、会場全体に奏者の人たちの気持ちが伝播していた時間だった。
ソロパートはトロンボーン、ユーフォとトランペットという幹部チームの組み合わせで、4月から始まる久美子3年生編への期待が盛り立てられた。
そして、2曲目は「リズと青い鳥」。シリーズでも人気のこの曲というMCで始まったから、最後は何だろう...?ってドキドキしながら待っていたら出だしでやられた。っていやいやいや、舞台の左奥に最初からウインドマシーンあるから「リズと青い鳥」やるんだなってのは席に着いた瞬間から分かってたのに、もうアンコールの時には感無量になっていて忘れていたよね。分かってたのにこんな新鮮に驚けるんだから、自分で自分に笑ってしまう。そもそも「リズと青い鳥」という作品が大好きなのはもちろん、定期演奏会に初参加したのは第3回で「リズと青い鳥」が上映された後の回だから定演で聴くこの曲にも思い入れがあって、演奏してくれたことがただただ嬉しい。何度聴いてもオーボエとフルートの掛け合いは劇中のシーンが思い浮かんで背中がこわばってしまう。

朗読劇

最後に朗読劇の感想。
生の場で起こる、ハプニングに遭遇するとラッキーだなって思ってしまう。
黒沢ともよさんが「ほる...」と言った後の数秒間の間、
あれは行った人しか味わえない時間でしたね。

今日の一枚


今回の定演で4月から始まる3年生への期待が高まったのももちろんあるけどそれだけじゃなく、3年生編の後の定演で披露されるであろうコンクール曲をこの場聴きたいという思いが生まれて、またここに来るぞという気持ちが湧き上がりました。